約 7,219,368 件
https://w.atwiki.jp/eroparomatome/pages/18.html
作品 サイト 補足事項 宇宙のステルヴィア 宇宙のステルヴィア 保管庫 ガールズ パンツァー ガールズ&パンツァーでエロパロまとめWiki TIGER BUNNY TBエロパロ保管庫(仮)@2ch ガンダムシリーズ 南極条約SS 機動戦士ガンダムSEED DESTINY やめろアスハ…俺にはマユが…あぁ… まとめサイト ギャラクシーエンジェル ギャラクシーエンジェルエロパロ保管庫 おねがいマイメロディ マイメロでエロパロ*保管庫 かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜 かしまし保管庫 交響詩篇エウレカセブン 交響詩篇エウレカセブン@エロパロ板 保管庫 極上生徒会 極上保管庫 コードギアス コードギアスSS保管庫 サマーウォーズ サマーウォーズSS@エロパロ板保管庫 電脳コイル コイルでエロパロスレのまとめ保管庫 マクロスF マクロスFRONTIERでエロパロ まとめwiki 魔法少女リリカルなのは ☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫 ☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫 旧保管庫 魔法少女リリカルなのは百合スレまとめwiki ]]|[[ ? ]]|[[ ? ]]|[[ ? ]]|[[ ? ]]|[[ ?
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/706.html
前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ 子供が森を走っていた。 男の子だ。 たぶん学院の周りにある森のどこか。 秘薬の授業で行った覚えがある。 走って走って走って走る。 息を切らせた男の子が立ち止まる。 よく見ると腕から血を流している。 怪我をしているようだ。 男の子は周りを見回す。 なにかを探しているのだろうか。 動きが止まる。 なにかを見つけたのだろうか。 男の子は突然赤く丸い宝石を持ち、手を伸ばす。 溢れる光が魔法陣を作りだす。 今度は男の子が見ている方から音がした。 なにかは解らない。 2つの目だけがぎらぎら光る獣のようなもの。 それが男の子に向かい突進してくる。 危ない、と思った。 でも少年は動かない。 かわりに呪文の詠唱を始める。 「たえなる響き 光となれ 許されざる者を 封印の輪に」 獣が男の子に飛びかかる。 「ジュエルシード封印!」 獣が魔法陣にぶつかった。 光が強くなる。 魔法陣の魔力が吹き出す。 木を揺らし、獣が引き裂きさかれていった。 だけどそれだけ。 獣は弱った体を引きずりながら逃げ、男の子は膝をつく。 「逃がしちゃった。追いかけなくっちゃ」 男の子は倒れる。 動かない。 だけど、その子の声は聞こえた。 「誰か、僕の声を聞いて……力を貸して……魔法の力を」 男の子が光に包まれる。 やがて光は消え、男の子のいたところにはフェレットと赤く丸い宝石があった。 「……変な夢」 寝ぼけ眼で朝起きたルイズの第一声がそれだ。 なんであんな夢を見たのか解らない。 フェレットも、宝石も、男の子も、獣も、どれも聞いたこともないし見覚えもない。 第一あの言葉 「力を貸して……魔法の力を」 あれはなんなんだろう。 「私の夢で言わなくてもいいじゃない!私の……夢で」 落ち込みかけた気分を顔を思いっきり回して振り飛ばした。 今日は大切な日、春の使い魔召喚なのだ。 そのためにルイズは身支度を調えると、召喚の場へと走った。 みんな召喚を終わらせていく。 ルイズは最後だったが、自分の番が近づくたびに心臓が大きく動いていくのを押さえられなかった。 犬、猫、土竜、バグベアード、サラマンダー。 中には竜を召喚した者までいる。 みんなうまくいってる。 ──でも、でも私は…… 「ミス・ヴァリエール」 突然、教師のミスタ・コルベールに呼ばれぼうっとしていたルイズは辺りをきょろきょろ見回した。 「なにをしているのです?あなたの番ですよ」 ルイズを笑う声があちこちから聞こえてくる。 「お、ルイズが召喚するぜ」 「どうせ、できないよ。ゼロだからな」 そんな声をルイズは無視して広場の真ん中まで歩いた。 「さあ、始めなさい」 ルイズはうなずく。 いつも失敗している魔法。 でも、今日だけは成功させないといけない。 深呼吸をして目をつぶる。 杖を突き出し、精神を集中。 「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!」 いつもとちがった。 魔力が集まっていく。 「強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔よ! 」 使い魔のイメージまで見えてくる。 思っていたのとは違うみたいだが、それでもそのイメージを放さない。 「私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」 異国の言葉が聞こえた。 「all right.」 「え?」 爆発が起こった。 いつもの爆発。 「あ……」 だけど今日は違っていた。 爆発の後には首に宝石をかけた薄い黄色のフェレットが一匹。 「できた……私の使い魔、召喚できた」 ルイズは駆け出し、フェレットを抱き上げる。 「つぎは……そう、コンストラクト・サーヴァント」 「待ちなさい!」 ミスタ・コルベールに止められた。 「君の使い魔は弱っているようだね。コンストラクト・サーヴァントは待ちなさい」 よく観るとフェレットは怪我をしている。 それに、息はしているが動かない。 「コンストラクト・サーヴァンは使い魔が回復してからにしなさい。薬を用意しよう」 「はい」 「他のみんなは、教室に戻りなさい」 返事をした生徒達は未だ落ち着かないルイズを残し、フライの魔法で空を飛んで教室に戻っていく。 「使い魔、ちゃんと治せよ」 「わかってるわよ」 いつもと変わらない気の強そうな目でルイズは空を飛ぶ生徒を見返していた。 「なにをしてるんだね。早く来なさい」 ルイズは自分の召喚したフェレットをしっかりと抱きしめ、コルベールの後を追った。 前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1559.html
前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの朝は早い。 というか早くなってしまった。 他の学院生徒や職員より早く起きたルイズはユーノを肩に乗せてバリアジャケットを装着。 フライアーフィンを足下に光らせ、こっそり窓から飛び立つ。 学院周辺に広がる森の開けた場所の上を2、3回周り人がいないことを確認すると着地。 「今日はここで練習するわね」 肩から飛び降りたユーノが答える。 「うん。ちょっと待ってね」 ユーノは自然にできた広場にあるルイズの背よりも大きい岩に走り、拾っていた小石を3つ並べた。 「まずは魔力制御の練習だよ。ここに並べた石を魔法で1つずつ打ち落としていくんだ。たくさん魔力を使わなくてもいいからよく狙って」 「わかったわ」 ルイズはレンジングハートを構えて魔力を集中させる。 杖の先にある赤い球が光り始めた。 「シュートっ」 魔力が弾丸となって尾を引いて飛ぶ。 小石を乗せた岩の下の方にぶつかった。 「もう一回!」 今度は遙か上の方にそそれ、どこか遠くへ飛んで行ってしまった。 「ルイズ、魔力の球は飛ぶだけじゃなくて方向を変えることができるんだ。落ち着いて魔力を制御して」 「わ、解ってるわよそんなこと」 さらにもう一回。 右に少しそれて飛ぶ。 「左に……飛んで!」 魔力弾は左に急カーブ。 広場の端にある木に当たって爆発を起こす。 「このっ!!もう一回!!」 今度は下にずれたので上へ軌道修正。 空高く飛び上がった魔力弾は見えなくなってしまう。 「なんで思ったように飛ばないのよ!!」 5発目。 「この、このっ」 6発目。 「このっ、このっ、このっ」 7発目。 「このーーーーっ、このこのこのこのこのこのこのこの」 8、9、10、11、12…………もはや連発になって幾つ飛ばしたか解らない。 その度にどこかに当たって爆発が起こる。 「何でよ、何でよ!こんなにたくさん打ってるのに!!1つくらい当たりなさいよ!!!」 さらに撃ち続ける。 「る、ルイズ落ち着いて。落ち着いて制御して」 ルイズは連射を止める。 大きく吐いて息を止めた。 それから吸い込んで深呼吸。 「そうね……そうよね。こんなに小さいのを飛ばしているから当たらないのよね。もっと大いのを飛ばさないと」 「え?」 レイジングハートを構える。 足を広げて、重心は深く。 「な、何する気?」 虫の知らせというのだろうか、ユーノは背筋に氷を入れられたような感じがした。 「リリカル……マジカル」 新しい魔力弾が形成される。 その輝きはさっきまで連射してたものよりも遙かに大きい。 「ルイズ、今はそんなふうに出力あげるんじゃなくて小さくていいから魔力の制御を練習して!」 「うるさい!リリカル……マジカル!」 魔力弾の大きさはそのままに輝きが強くなる。 「そんなに強い魔力弾を作ったらコントロールが難しくなるよ!!」 「うるさい!うるさい!リリカル……マジカル」 輝きはさらに強くなる。 そしてルイズの周りの風景が陽炎のように揺れる。 「ルイズ、やり過ぎだよ。魔力が漏れてる!」 「いいの!これでいいの!!リリカル……マジカル」 魔力弾は眩しくてもう直視できない。 漏れ出た魔力に煽られ、風が渦巻き、周りの木々を揺らした。 「わ、わ、わ、わ。ルイズ、止めて、止めて、そのままじゃ……」 「リリカル……マジカル!!!!!」 「Overflow」 ルイズとユーノは空を見上げて地面に寝ている。 森にできていた広場は二回りくらい大きくなっていた。 さっきまで草に覆われていた地面は土が剥き出しになっている。 「ねえ、ユーノ」 「何?ルイズ」 空の色が少しずつ濃くなっていく。 「爆発……しちゃったね」 「魔力を溜めすぎたんだよ。ルイズがうまく制御できるようになったら爆発せずにもっと溜めることができるよ」 「そう……」 小鳥の声が聞こえる。 爆発で逃げていた小鳥たちが戻ってきていた。 「ねえ、ユーノ」 「何?ルイズ」 「わたし、制御の練習もっとがんばるわ」 「うん、それがいいよ」 ハンカチで顔を拭く。 顔についた煤で黒ずんでしまった。 「空……高いね」 「うん」 ユーノが咳を1つ。 口から黒い煙を噴いたように見えたのは気のせいだろうか。 顔を横に向けると爆発で剥き出しになった地面が見えた。 ずーっと遠くまで見ていくと爆発に耐えた草があった。 その草の葉にトンボがとまった。 光の線が走るような感覚がした。 「ユーノ!」 この感覚は間違いない。 もう、3回目になるあの感覚だ。 「うん、ジュエルシードだ」 ルイズはマントを翻して起き上がる。 ユーノも飛び起きてルイズの肩に飛び乗った。 「行くわよ」 フライアーフィンが足下で光る。 地面を蹴って、ルイズは空に飛び上がった。 朝靄の中を獣が歩いていた。 大きい獣だ。 というより猫だ。 平屋の建物よりずっと大きい猫が歩いている。 ずんずんと足音を立てて歩く。 立ち止まって大あくび。 その大きな猫を木の上から見ている少女がいた。 黒いマントと衣装を着た少女は手に持った黄色い宝石を着けた黒い杖を水平に持ち上げる。 「バルディッシュ。フォトンランサー。電撃」 少女は杖をバルディッシュと呼んだ。 バルディッシュは答える。 レイジングハートと同様に。 「Photon lancer.Full auto fire.」 杖の先に集まった魔力が光の槍となって撃ち出される。 光の槍を受けた大きな猫は悲鳴を上げ駆け出そうとした。 黒い少女は杖の方向を少しだけ変える。 今度は光の槍を大きな猫の足下に向けて飛ばした。 槍をいやがって足を上げた大きな猫が地響きを上げながら倒れる。 それを見届けていたフェイトは杖を少し下げた。 「Sealing form.Set up.」 声と共にバルディッシュは音を立てて形を変える。 側面から伸びるのは4つの光の羽。 光の羽が放電を起こし、バルディッシュの戦端に光球を作った。 「捕獲」 少女は光の大きさを確かめ、それを大きな猫に撃ち出した。 その光の動きをルイズが見たらどう思っただろうか。 光球は全くぶれることなく大きな猫に引き寄せられるように飛んだ。 ルイズにはできない完全なコントロールで。 猫に当たった光球は、爆発を起こす。 そう見えたのもつかの間、形を電撃の網に変え猫を捕らえた。 電撃に身を包まれた猫は悲鳴を上げ、苦しさを伝えようとするが少女はただ何かを待っているだけだった。 そして、それは起こった。 悲鳴を上げ続ける猫から浮かび上がるものがある。 ジュエルシードだ。 「Order?」 「ロストロギア。ジュエルシード。シリアル14」 猫がさらに大きな悲鳴を上げた。 それを聞いた少女は何を思ったのか、顔を少し俯かせる。 「封印」 「Yes sir.」 杖を振り上げればたちまち空には暗雲が立ちこめる。 暗雲の中には光の槍が無数に作られ、それらは全て地上に横たわる大きな猫に降り注ぐ。 「Sealing.」 それだけでは終わらない。 暗雲は見上げるほどもある猫を覆い尽くすような雷を吐き出した。 ふくれあがった雷の光があたりを包み、そして消える。 後には弱々しい鳴き声を上げる普通の猫と、その上に浮かぶジュエルシードがあった。 「Captured.」 バルディッシュの宣言と共にジェルシードは杖の中に消えた。 少女は水蒸気を吹き上げるバルディッシュを持つ手とは反対の手で猫をそっと持ち上げた。 「ごめんなさい」 少女は手の中で小さく動く猫の体についた傷をそっとなでる。 指についた血を見つめ、目を伏せた少女は森の中に消えようとした。 その時、少女を止める声があった。 「待ちなさい!」 空から降り立ったルイズがレイジングハートを構えていた。 ルイズは冷や汗を感じていた。 ついさっき見た雷の魔法の威力、そして精緻さにだ。 しかも 「ルイズ……あの魔法。ミッドチルダ式だよ」 ルイズはユーノの言葉に首を動かすだけで答える。 背を見せる黒い少女は動かない。 「あなた……誰?」 後ろ姿には見覚えがない。 服はバリアジャケットだから、それで誰かを知ることはできない。 黒い少女はゆっくりと体を回した。 「フォトンランサー」 光の槍がルイズに放たれる。 「危ない、ルイズ」 人の形になったユーノがルイズの前に降り立つ。 両手を前に着きだし、魔法陣のシールドを展開。 ぶつかったシールドと槍は互いに光を発した。 「きゃああっ」 突然の強い光にルイズは目を背け、腕で顔を覆う。 その間もシールドに槍が当たる音は続いていた。 「く……」 槍の音が終わる。 同時に目を焼く光もなくなる。 黒い少女も消えていた。 「ユーノ、さっきのって……」 「うん。魔導師だ。それに、ジュエルシードを集めてた」 ルイズはレイジングハートを強く握った。 指の関節が白くなる。 「あの娘の魔法……すごかった」 「ルイズも練習すればできるようになるよ。ルイズは才能があると思うから」 「ほんと?」 「うん」 ルイズは自分の顔が笑ってしまうのに気づいた。 だがユーノが振り向くのに気付くと、あわてて両端が上がっている口を押さえて隠した。 「じゃあ、もう少し練習しましょう」 「あ、ルイズ。もうみんな起きる時間だよ」 「あっ!」 この練習はみんなに知られたくなかっだ。 だから、みんなの前では今まで通りの生活を続けなくてはいけない。 「ユーノ。帰るわよ」 ユーノはフェレットに姿を変える。 ルイズはユーノを肩に乗せて学校に向けて飛んだ。 前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ
https://w.atwiki.jp/dc_ds/pages/107.html
<メインキャスト>キョン子 ディアーチェ ヴィータ サーニャ シュテル 天子 まどか ミミ ユーリ ルイズ レヴィ レミリア レン <神席>フィアナ ヴァーハ アミッド <講師>ウォルター ルルーシュ 鹿角 アダンテ アーカード アレクサンド・アンデルセン ガッツ シュウジ・クロス 新城直衛 スネーク バーン ランデル・オーランド 島津豊久 球体紳士 <他>咲夜 ナナリー・ヴィ・ユリタニア 月村すずか 百合神 インノケンティウス ドッペルアルル 黒雪姫 <メインキャスト> キョン子 出典:涼宮ハルヒの憂鬱 二次創作 ロリコンだけどもちろん大人の女性もイケます。 コンカラーズに引き続き今作の主人公 女性掃討者にして地上側の百合神とされるべく日本から呼び寄せられた18歳。 ディアーチェ 出典:魔法少女リリカルなのはA s PORTABLE -THE BATTLE OF ACES- ユリタニア王家の姫君で、現王ナナリーの腹違いの妹。 人間の25歳で良質な教育で得た魔法と魔術の才でパーティーを支援する。 ヴィータ 出典:魔法少女リリカルなのは A s 帝都近くの幾つかの都市を王家から信任されているユリタニア高位騎士の家系にして伯爵家、八神家の当主。 22歳の人間で優良な体幹で攻守共にパーティーを支えます。 サーニャ 出典:ストライクウィッチーズ 山地が連なる部分が多い、北方の広大な領地を治めるリトヴャク辺境伯家の当主。 神密種の21歳で探知関係の技術でパーティーの移動を助けます。 シュテル 出典:魔法少女リリカルなのはA s PORTABLE -THE BATTLE OF ACES- 森林地域が多く、エルフの居住率が高い領地を治めているスタークス伯爵家の当主。 22歳のハーフエルフで、敵の注意を引き付けパーティーを守る。 天子 出典:東方 ドM。 農地と林地の多い領地を治める比較的新しい家柄、比那名居家の当主。 20歳の天人で種族特性と重装備による高い耐久力でパーティーを支える。 まどか 出典:魔法少女まどか☆マギカ ユリタニア王家を最も長く支え続けてきた高位貴族、鹿目家の当主。 21歳の人間で高い機動力からの弓や魔法でパーティーのダメージを減らす。 ミミ 出典:トトリのアトリエ 海に面した、漁りの盛んな領地を治めているシュヴァルツラング伯爵家の当主。 22歳のエルフで種族特性と軽装による機動力で敵を素早く排除する。 ユーリ 出典:魔法少女リリカルなのはA s -THE GEARS OF DESTINY- ユリタニア王家の政務を担うエーヴェルヴァイン侯爵家の当主。 21歳の妖精種で付与術士として強化スキルを多数所持する。 ルイズ 出典:ゼロの使い魔 古い時代にユリタニア帝国と長く複雑な姻威関係を結んでいた、とある王国家の末裔で、 外交併合で祖国は無くなったが、今では帝国貴族の一翼を担っている。 元々祖国があった地域の領地を持ち、あまり順位は高くないが帝位継承権も有している。 20歳のエルフで非常に優れた精神面から繰り出される魔術で敵を薙ぎ払う。 正式な名前は "ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール"。長い。 レヴィ 出典:魔法少女リリカルなのはA s PORTABLE -THE BATTLE OF ACES- 中枢貴族当主にして女性世代最初の掃討者、そしてキョン子の仲間でありヒロインである一人 レミリア 出典:東方 流通の要衝を含む商業領地を中心に治めるスカーレット伯爵家の当主。 20歳の吸血種で種族武器である「魔槍」を操り物/魔両方のダメージを与えられる。 レン 出典:英雄伝説Ⅵ 空の軌跡 ユリタニア唯一の大学を擁している都市を治めるヘイワーズ伯爵家の当主。 20歳の吸血種で高火力・紙装甲を地で行く。 <神席> フィアナ AA:インデックス 出典:とある魔術の禁書目録 フィアナの神席。 ヴァーハ AA:ファビア・クロゼルグ 出典:魔法少女リリカルなのはViVid 叡智と破壊を司る、ユリタニアの神席。 アミッド AA:ブラン 出典:超次元ゲイムネプテューヌ アミッドの神席。 愛読書はエロ本。 <講師> ウォルター 出典:HELLSING レンの講師を務める。 ルルーシュ 出典:コードギアス 反逆のルルーシュ 頭のいい馬鹿なシスコン。 ディアーチェ、ナナリーの兄であり元々帝位を継ぐはずだった人物。 迷宮の聖域化以前は帝位継承権1位にも関わらず最前線で攻略していた。 現在はその経験を活かしキョン子の講師を務める。 鹿角 出典:境界線上のホライゾン 自動人形。 キョン子の"女性の扱い"に関するスキルの講師。 アダンテ かつての迷宮の主にして元魔人の王、そして百合神を召喚した張本人。 迷宮を追われこそしたが敗北寸前の魔人が人間と手を取るきっかけになり、 自身も人間の嫁を貰い割と幸せに暮らしているようだ。 現在はディアーチェの講師を務める。 アーカード 出典:HELLSING 元掃討者の吸血種。 かつてはルルーシュと共に迷宮を切り開いたらしい。 現在は種族を同じくするレミリアの講師を務める。 アレクサンド・アンデルセン 出典:HELLSING 学院併設の総合礼拝堂の管理と、入学者が増えて以降の神学を担当する講師。 同時にまどかの講師も務める。 ガッツ 出典:ベルセルク ヴィータの講師を務める。 シュウジ・クロス 出典:機動武闘伝Gガンダム 元掃討者。 天子の講師を務める。 新城直衛 出典:皇国の守護者 元掃討者。 ミミの講師を務める。 スネーク 出典:メタルギアシリーズ ダンボールの人。 サーニャの講師を務める。 バーン 元掃討者。 ルイズの講師を務める。 余は大魔王では無い、農家の次男だ。 ランデル・オーランド 出典:パンプキン・シザーズ シュテルの講師を務める。 元掃討者は非常に濃いキャラが多い中パッと見だけは普通な貴重な人物。 島津豊久 出典:ドリフターズ 百合神が召喚される前の地下迷宮を無双した元掃討者。 レヴィの講師を務める。 球体紳士 出典: 誇り高き変態という名の紳士。 ユーリの講師を務める。 <他> 咲夜 出典:東方 元は王城で侍従頭をしていたが現在は居館の侍従を務める。 メンバーのステータスやその他メタ情報についての質問も受け付けてくれる。 ナナリー・ヴィ・ユリタニア 出典:コードギアス 反逆のルルーシュ 女性初のユリタニア皇帝 衰退するユリタニア皇国を救うべく女性掃討者育成を計画し異界の神に対抗するためキョン子を召喚した 月村すずか 出典:魔法少女リリカルなのは 魔術開発室の研究員。 AAが増えたため出番をねじ込まれた。 百合神 AA:聖白蓮 出典:東方 地下迷宮に召喚された異界の神であり百合の神 地下迷宮で無双する掃討者達を魔人ごと追い出した インノケンティウス 出典:境界線上のホライゾン ユリタニアの前皇帝。 齢は200を越えるが、物語開始時点まで現役だった。 あっちの方は今でも現役らしい。 ドッペルアルル 出典:魔導物語シリーズ ルルーシュ直属の王宮斥候部隊の一人。 迷宮内で斥候中の彼女に出会うことがある。 黒雪姫 出典:アクセル・ワールド 鋼鉄が特産の小さな街、梅郷を治めている女性。
https://w.atwiki.jp/a_nanoha/pages/166.html
Design01 高町なのは×CW-AEC02X Strike Cannon&レイジングハート・エクセリオン(単独飛行形態) Design02 スバル・ナカジマ×マッハキャリバーAX&CW-AECX07X Sword Breaker Design03 トーマ・アヴェニール×ディバイダー996第2形態&戦闘防護服第2形態「黒騎士」 Design04 ヴィータ×CW-AEC03X War Hammer Design05 フェイト・T・ハラオウン×バルディッシュアサルト ライオットブレードII&ライオットザンバーII Design06 高町なのは×CW-AEC00X Fortress Design07 アイシス・イーグレット×アーマージャケット&パフュームグラブ Design08 アルナージ×ディバイダー718 Design09 サイファー×ディバイダー944ケーニッヒ・リアクテッド Design10 ドゥビル×ディバイダー695 Design11 ステラ×飛翔戦艇フッケバイン Design12 リリィ・シュトロゼック×エンゲージスーツ Design13 カレドヴルフ・テクニクス社製CW-ADX(アーマーダイン)ラプター
https://w.atwiki.jp/gears5/
「Gears 5 wiki」へようこそ 今までに回収されたタグ - 本日のダウン数 - ■タイトル :Gears 5(ギアーズ5) ■メーカー :販売:Microsoft 開発:The Coalition ■対応機種 :Xbox One / Windows 10 ■発売日 :2019年9月10日 公式サイト https //www.xbox.com/ja-JP/games/gears-5 公式トレーラー https //www.youtube.com/watch?v=2ctVVGdHnqI Gears of War | Epic Games Community http //epicgames.com/community/category/gears-of-war/ Gears of War 2 @ ウィキ http //www28.atwiki.jp/gearsofwar2/ Gears of War 3 @ ウィキ https //www37.atwiki.jp/gow3wiki/ Gears of War 4 @ ウィキ https //w.atwiki.jp/gears4/ Gears of War JUDGMENT @ウィキ http //www50.atwiki.jp/gowjwiki/ Gearspedia(英語) http //gearsofwar.wikia.com/wiki/Gears_of_War_Wiki 一言コメント 気軽な質問、意見コメントとしてご利用ください wiki文化が弱くなってきてるからここは編集が盛り上がるといいね - 名無しさん (2019-09-12 12 48 15) 雑談や質問できるページがあったらいいなと思いました とりあえずDiscordだけ作りました。あとは自由に使ってほしい - 名無しさん (2019-09-23 22 27 00) ttps //steamcharts.com/search/?q=gears+5 - 名無しさん (2019-09-23 22 27 10) ttps //discord.gg/uSASJaH - 名無しさん (2019-09-23 22 27 47) 名前 編集コメント 名前 ※これは編集コメントです、編集したことや編集への意見についてのみコメントしてください、関係のないコメントは削除します。
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/647.html
ゲーム終了までの死者【11人】 時間 名前 殺害者 死亡作品 死因 凶器 黎明 ヴァッシュ・ザ・スタンピード 八神はやて(StS) 186 Pain to Pain(前編)186 Pain to Pain(後編) 斬首 鋼の軛 泉こなた 八神はやて(StS) 186 Pain to Pain(前編)186 Pain to Pain(後編) 射殺 愛の紅雷(憑神刀(マハ)) 早朝 八神はやて(StS) 柊かがみ 193 Zに繋がる物語/白銀の堕天使193 Zに繋がる物語/サティスファクション 灰化 ルシファーズハンマー 柊かがみ スバル・ナカジマ 193 Zに繋がる物語/白銀の堕天使193 Zに繋がる物語/サティスファクション 失血死 拳 アンジール・ヒューレー キング 194 Masquerade 斬殺 オールオーバー スバル・ナカジマ 金居 197 Round ZERO~AMBITION SECRET(前編)197 Round ZERO~AMBITION SECRET(後編) 斬首 ジェネシスの剣 天道総司 キング 197 Round ZERO~AMBITION SECRET(前編)197 Round ZERO~AMBITION SECRET(後編) 刺殺 オールオーバー 朝 キング 高町なのは(StS) 198 魔法少女リリカルなのはBR Stage01 ファイナルゲーム198 魔法少女リリカルなのはBR Stage02 心の力を極めし者198 魔法少女リリカルなのはBR Stage03 紡がれる絆198 魔法少女リリカルなのはBR Stage04 虹の星剣 封印 エクセリオンバスターA.C.S(レイジングハート・エクセリオン) 金居 ヴィヴィオ 198 魔法少女リリカルなのはBR Stage01 ファイナルゲーム198 魔法少女リリカルなのはBR Stage02 心の力を極めし者198 魔法少女リリカルなのはBR Stage03 紡がれる絆198 魔法少女リリカルなのはBR Stage04 虹の星剣 封印 ラウズカード(ジョーカー) ユーノ・スクライア 高町なのは(StS) 199 魔法少女、これからも。(前編)199 魔法少女、これからも。(中編)199 魔法少女、これからも。(後編) 消滅 ルシフェリオン(スターライトブレイカー) 高町なのは(StS) 高町なのは(StS) 199 魔法少女、これからも。(前編)199 魔法少女、これからも。(中編)199 魔法少女、これからも。(後編) 力尽きる ルシフェリオン(スターライトブレイカー) おまけ 名前 最期の言葉 ヴァッシュ・ザ・スタンピード 「はやて――」 泉こなた 「かがみん!」 八神はやて(StS) 「こんな結末……満足でけへんわぁ……」 柊かがみ 「ありがとう……これで……満足……できた……わ……」 アンジール・ヒューレー 「どんな時でも……夢と誇りを、手放すな」 スバル・ナカジマ 「なのはさ――」 天道総司 「変し――ガッ!?」 キング 「嘘だ。 こんな事、認めない! 最強は、この僕なんだ―――ッッッ!」 金居 「………………ふん。 今回は、ここまでか」 ユーノ・スクライア 「逃がす、ものかぁぁぁぁっ!」 高町なのは(StS) 「スターライトォォォ―――ブレイカアアァァァァァァァァ―――――――――ッッッ!!!」 殺害数 順位 人数 該当者 このキャラに殺された人 生存状況 スタンス 1位 6人 キング C.C.、シェルビー・M・ペンウッド、ゼスト・グランガイツ、クアットロ、アンジール・ヒューレー、天道総司 封印 楽しむ 2位 5人 八神はやて(StS) ギルモン、セフィロス、天上院明日香、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、泉こなた 死亡 危険派対主催 金居 インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング、ギンガ・ナカジマ、アレックス、エネル、スバル・ナカジマ 封印 ステルスマーダー 4位 4人 ミリオンズ・ナイブズ 殺生丸、カレン・シュタットフェルト、高町なのは(A s)、ディエチ 死亡 無差別マーダー ルーテシア・アルピーノ アレクサンド・アンデルセン、早乙女レイ、ルルーシュ・ランペルージ、シャーリー・フェネット 死亡 優勝狙いマーダー キース・レッド 神崎優衣、ミリオンズ・ナイブズ、ブレンヒルト・シルト、L 死亡 特殊マーダー(アレックスに執着) 柊かがみ エリオ・モンディアル、シグナム、チンク、八神はやて(StS) 死亡 狂化暴走→優勝狙いマーダー→???→対主催→対主催(仇討ち) 8位 3人 アーカード アグモン、クロノ・ハラオウン、ヴィータ 死亡 マーダー→対主催 高町なのは(StS) キング、ユーノ・スクライア、高町なのは(StS) 死亡 対主催 10位 2人 キャロ・ル・ルシエ ルーテシア・アルピーノ、フェイト・T・ハラオウン(A s) 死亡 対主催→狂化奉仕マーダー(奉仕対象:エリオ・モンディアル) 浅倉威 万丈目準、柊つかさ 死亡 無差別マーダー エネル 矢車想、新庄・運切 死亡 無差別マーダー アンジール・ヒューレー 八神はやて(A s)、ヒビノ・ミライ 死亡 奉仕マーダー(奉仕対象:ナンバーズ<クアットロ、チンク、ディエチ>) ヴィヴィオ 相川始、金居 生存 ???→対主催 15位 1人 シグナム ティアナ・ランスター 死亡 奉仕マーダー(奉仕対象:はやて) ヴァッシュ・ザ・スタンピード フェイト・T・ハラオウン(StS) 死亡 ???→対主催 ザフィーラ ザフィーラ 死亡 対主催 柊つかさ 遊城十代 死亡 ステルス(優勝狙い) ギンガ・ナカジマ 武蔵坊弁慶 死亡 対主催 セフィロス シャマル 死亡 対主催→無差別マーダー フェイト・T・ハラオウン(A s) キャロ・ル・ルシエ 死亡 対主催→奉仕マーダー(奉仕対象:高町なのは) アレックス キース・レッド 死亡 対主催 プレシア・テスタロッサ 浅倉威 死亡 主催者 ヴィータ アーカード 死亡 脱出派 スバル・ナカジマ 柊かがみ 死亡 対主催
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1909.html
前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ 瓦礫の中ユーノは空を見上げる。 白い雲がだぶって見えた。 頭を振るとようやく視界が元に戻る。 「ルイズは?」 いた。 蔓がさらに巻き付き、2階建ての建物より高く持ち上げられていた。 (ルイズ、魔法を使って) 念話を使う。 もがくルイズからの応答は少し時間がかかった。 (無理よ。集中できないわ。きゃっ) ルイズが魔法を使うには集中と呪文が必要になる。 まだ即座に使用できるほどの技術を身につけてはいない。 なら…… 「僕が助けないと」 ユーノは再び空へ飛ぶ。 また地面を掘り起こして根が無数に伸びた。 それらは寄り集まり、壁のようになってそびえ、ユーノの行く手を遮った。 「うわあっ」 突如出現した壁にぶつかりそうになったユーノは慌てて止まる。 すると、壁になった木の根は新たに枝分かれを始めた。 枝は鞭となってユーノに降りかかる。 「うわ、このっ」 滝のように降り注ぐ鞭を右に避ける。 そこには別の鞭が右から迫っていた。 「くっ」 シールドで防ぐ。 動きが止まったユーノに下からさらに鞭が飛ぶ。 「チェーンバインド!」 光の鎖で絡め取り、地面に縛り付ける。 次は左上から。 右のシールドを解除して腕を上げる。 が、間に合わない 「あうっ」 頭をしたたかに殴られたユーノは回転しながら再び瓦礫に突っ込んだ。 煉瓦が吹き飛び、剣の形をした看板がへし折れる。 砂煙がもうもうと上がった。 「おい、おい!」 目が半分しか開かない。 青い空が見える。 うまく考えがまとまらない。 頭がぼーっとしてる。 「おい、おい!しっかりしろ。ぼうず」 ユーノは痛む頭で考える。 倒れているのはわかるが、なんで倒れているんだろう。 なんでこんな所にいるんだろう。 耳の中に入ってくる言葉の意味がわからない。 「いいかげんに起きな!ぼうず!」 目が覚める。 言葉が頭の中で意味を持っていく。 同時に、バラバラだった記憶が元に戻っていった。 「そうだ、ルイズを助けに行って……上から叩かれて……」 「ようやく起きたか。死んじまったかと思ったぜ」 誰かが起こしてくれたみたいだ。 「その……ありがとう」 ユーノは辺りを見回した。 だけど周りには瓦礫だらけ。 人は誰もいない。 「あれ?……空耳……かな?」 「空耳じゃねえよ。だいたい、いつまで俺をてめぇの尻に敷いているんだ!」 「わ、ごめんなさい」 飛び退くが、今まで寝ていた場所には誰もいない。 かわりに建物の残骸とそれに混じって剣や槍が転がっていた。 でも人はない。 「どこ見てんだ。ここだ、ここだよ」 声が聞こえる方をみてみる。 その先には人はおらず、錆びたユーノの背と同じくらいの長さの剣が一本あるだけだった。 「こ……れ?」 「そうだ。それが、俺だよ。ようやく見つけたか」 錆びた剣から声がする。 「デバイス?」 「デバイス?なんだそりゃ。俺はデルフリンガーってんだ。まあ、いいや。それより、あの化け物みたいな木は周りにあるモンを片っ端から殴って行ってるみたいだぜ。ここまで生えてこねえうちに逃げたほうがいいとおもうがね」 「だめだよ。逃げられない」 「なんでぇ?」 ユーノは空中で蔓に絡まれながらもがくルイズを指さす。 「ルイズを助けないと」 「なんだ、おめえあの娘っ子を助けてえのか」 「うん」 ユーノは迷うことなく答えた。 「そういうことかよ……よし、なら坊主。俺を使いな」 「え?」 ユーノは剣を掴もうとした手を、すぐに引っ込めた。 「僕は剣を使ったことがないんだ」 「使ったことないったって、おめえ使い手だろ?」 「使い手?ううん、僕は魔導師だけど」 「あーーっ、そういうことじゃなくってな。使い手ってのはな……俺もよくしらねえが、おめぇは使い手だから俺を使えるんだよ!」 「で、でも」 「いいから、俺を持ちやがれ!!」 「あ……うん」 ユーノはあわてて剣の束を持つ。 デルフリンガーと名乗る喋る長剣は長さはユーノと同じくらい、幅も広く、分厚いしっかりした作りだ。 錆は浮いていてもかなりの重量になる。 よく考えたら持ち上がるはずがない。 だが、ユーノはその剣が羽であるかのように軽々と持ち上げる。 左手に刻まれたルーンが光を放っていた。 「あ……」 「な、言ったとおりだろ?」 身長ほどもある剣が手になじんでいる。 今まで感じたことにない感触をユーノは扱いかねていた。 「おっと、そこでぼけている暇はないぜ。あの娘っ子、ますますまずいことになってるぜ」 ルイズの手足は蔓に覆われて見えなくなってしまっている。 ここからだとルイズは親指くらいにしか見えない。 なのに、ルイズが苦痛で顔をゆがめているのがはっきり見えた。 「行きな!小僧」 「ルイズっ!!」 ユーノは3度、空に体を舞わせた。 前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1961.html
前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ 空にとどまるユーノの眼の前に、木の枝で編まれた壁はもう無い。 その代わり地面には線を引いたように地面を掘り返した跡があった。 線に沿って倒壊した建物が痛々しくも見える。 「出てこねえな」 「きっと、ハエトリグサと同じだと思う」 ハエトリグサは感覚毛に獲物がさわると二枚の葉が閉じ、獲物を捕らえた後は再び葉を広げて次の獲物を待つ。 木の壁が何に反応しているのかはわからないが、もっと近づかなければ出てこないのだろう。 「迂回するか?」 ユーノは首を横に振る。 壁はかなり大きいし、他に壁があるかもしれない。 隠れた壁の場所はどこかもわからない。 それなら、すでに壁があると解っている場所を突破した方がやりやすい。 ――それに 「ルイズが保たないと思う」 視線の先には全身をくまなく蔓で覆われたルイズがいる。 上を向いて口を開いたり閉じたりしているのは呼吸が難しくなっているのだろう。 「ルイズ……」 左手のルーンがわずかに輝きを増した。 「じゃあ、坊主。どうするんだ?」 ユーノはデルフリンガーを握り直す。 切っ先を背中に隠し、脇に構えた。 緊張は感じない。気負いもない。汗もでない。 代わりにこれからどう体を動かして、どう剣を振り抜くか。それが具体的な感覚と一緒に頭に浮かんでくる。 剣を振るったことのないユーノはそんなことを思いつくはずがない。 それでも浮かんでは消える戦いの思考に、自分以外の何かが頭の中にいて考えているような違和感を感じたりもするが、今はそれに頼ることにした。 「このまま行くよ」 「おう!」 空中を蹴る。魔力を走らせる。体が風を切る。ルイズの姿が大きくなる。 その度に左手のルーンはより強く輝き、ユーノの体に力を与えた。 ユーノは先程と同じ軌道で、しかしより速く飛ぶ。 木の枝で編まれた壁が瓦礫と土を巻き上げながら、空を覆いそうな高さまで伸びた。 ユーノはさらに速度を上げる。 ――さっきと同じだ。 木の壁が、枝で作った鞭をからみつこうとする蛇のようにうねらせながら伸ばし、ユーノを打ちのめそうと呻りを上げる。 その数は10、20、もっと多い。とても数えられない。 ――だけど、見える! 前は見えなかった枝の通る道が見える。死角の枝が気配となって感じられる。 全ての鞭が決して通ることのない隙間が解る。 だから速度を落とさない。 今までは怖くて出せなかったくらい速く飛ぶ。 でもルイズを見ていると怖さなんて全然感じない。 下から枝が来た。体を少しひねっただけで枝は宙を切る。 速度を落とす必要もない。動く枝の隙間に体を滑り込ませるだけでいい。 次は右。片手を突き出す。 回る魔法陣がシールドになって、枝が弾ける。 以前のようにシールドを出しっぱなしにはしない。同じ方向からは鞭が来ないことが分かるから。 もう壁は目の前。 壁が伸ばした枝を引き戻す。 上下、左右、後ろ。全ての方向からユーノを包み込むように迫ってきた。 ――そうか、こうすればいいんだ。 ユーノは頭に浮かんだとおりに剣を動かす。 「やあぁぁぁぁああああ!!」 デルフリンガーを横に振り抜く。 重みも衝撃を感じない。 素振りをしたように、だが素振りにはない手応えを見せて剣は走る。 途端、壁は裂け目を生じる。 軋身を挙げる裂け目は瞬時に広がり、自重を支えきれなくなった壁は悲鳴と木くずを飛ばしまがら枝の鞭もろとも倒れた。 ユーノの阻む壁はもうない。 壁の切り口からは小さな枝が生える。 枝同士が自身を編み上げ、壁を作り直そうとするがユーノの速さには追いつかない。 「ルイズっ」 ルイズはもう目の前にいる。 そのルイズは酸素を求めて金魚のように口を開いている。 胸を押さえつけられて息ができないのだ。 苦しさに歪むルイズの顔が目に飛び込んで来たとき、ユーノの体にカッと熱のようなものがルーンの輝きと共に走った。 「今助けるよ!ルイズ」 今のユーノにはどう剣を振れば蔓だけを切れるかがはっきりと見えていた。 その感覚に逆らうことなく剣を走らせるだけで、蔓はバラバラに飛び散る。 戒めを解かれたルイズはバリアジャケット姿を見せる。 支えを失い遙か下の地面に倒れようとするルイズをユーノは両手で抱きしめた。小さい体が落ちてしまわないように。 耳元でルイズが息をする音が聞こえた。 あらく、せわしない音がゆっくり、静かに落ち着いていく。 「ルイズ、大丈夫?」 「はぁ、はぁ。ユーノ、遅いわよ!」 「ご、ごめん」 「あの蔓、巻き付いてきて、締め付けてきて……それに、それに、服の中まで入ってきて!!気持ち悪かったんだからぁっ!!!」 ルイズは腕を振り上げ、ユーノの背中をこれでもかと叩く。 「わぁっ、ルイズ。危ない、危ないよ」 元気なのは嬉しいが魔法を使っていてもこんなに叩かれたらルイズを落としてしまう。 バランスを戻し、空中に体を固定しようとするユーノの耳にいつもなら聞こえないような風を裂く音が届いた。 「危ないっ!」 ルイズを片手で支えたまま長剣を振る。 片手だけであってもデルフリンガーを振るうのに問題はない。 ルイズを再び捕らえようとする蔓をユーノは熟練した剣士のような動きで3つに分断した。 「早くジュエルシードを封印しないと。町にどんどん広がっているみたいなんだ」 「そうみたいね」 ルイズは足下に3対の光の羽を作り出す。 光の羽に支えられたルイズはユーノの手を離れて空を飛んだ。 「やるわよ。ユーノ。ちゃんと守ってよね」 「うん」 返事をするユーノにデルフリンガーが横やりを入れる。 「おいおい。こんな娘っ子が何ができるんだよ」 「なによ。そのインテリジェンスソード。どこで拾ってきたのよ。そんなの捨てちゃいなさい」 デルフリンガーは瞬時に悟った。この娘っ子は本気だ。 本気で俺をこの高さから叩き落とそうとしている。 固定化はかかっているが限度と言う物がある。 この高さから落とされては無事で済む保証は全くない。それどころか曲がってしまっては大変だ。 デルフリンガーは刀身から汗でも噴き出しそうなほど慌てた。 「お、俺は小僧とおめぇを助けに来てやったんだぜ。いきなり捨てるってこたぁないだろ」 「ユーノ、ほんと?」 「本当。それにこの剣、すごく使いやすいんだ」 ユーノはルイズの横に感じた気配に向けて、軽く剣を振る。 「ほら、ね」 ルイズに巻き付こうとしていた色鮮やかな生えたばかりの蔓が分断され、樹液を散らせながら落ちていく。 「後でその剣のことも説明よ。いいわね」 「いいよ」 ルイズは両手でレイジングハートを構える。 その先はジュエルシードが隠されている節くれ立った巨木に向けられる。 「リリカル、マジカル」 力ある言葉が魔力をくみ上げる。 その魔力は足下で広がり新しい魔法のために大きな魔法陣を描き出す。 「リリカル、マジカル」 魔法の完成まではルイズは動けない。 そんなルイズを捕らえるのは、簡単なことだ。 だが、ルイズは慌てない。 今ルイズを守るのは誰よりも防御魔法に長けた魔道師・ユーノだからだ。 「はぁあっ!」 水平にデルフリンガーを払う。 ルイズを絡め取ろうとした蔓をあっという間に剪定されてしまう。 正面からも蔓が来た。 今度はバラバラに動く捕らえようとする蔓ではない。 互いを寄り合わせて、引き締め、固まった無数の蔓がそれこそ1つの槌となって轟音を立てる。 「おい、いくら何でもありゃ切れねえぞ」 「だったら、これで!」 デルフリンガーを持ったまま突き出す両手の前に描き出された光る魔法陣が蔓とぶつかる。 強い衝撃がユーノを襲うが、デルフリンガーを握ったときに生まれた力がそれと拮抗した。 「リリカル、マジカル」 レイジングハートの周りにも新たな魔法陣が生まれる。 帯のような魔法陣はレイジングハートの中心に回転を始める。 魔法の準備は完成した。 「私の体を這い回った上に締め付けてくれるなんて……植物の分際でよくもやってくれたわね」 捕まっていた感触を思い出して歯を食いしばる。 奥歯が斬りと音を立てた。 「受けなさい!私の全力を!」 ルイズは魔法の反動で飛ばされないように足を少し広げる。 この魔法はそれほど強い。 「ユーノ、どいて!」 ルイズの合図に合わせてユーノは下に加速。 マントと髪が風になびいて持ち上がった。 「ディバインバスター!」 杖の先にはルイズの身長ほどもある光球が輝く。 そこに満ちる力を解き放つのは今しかない。 「シューーーーーート!」 光球は瞬時に光の奔流となる。 目の前まで迫っていた蔓の槌は光の壁に飲み込まれ、形をなくす。 光の滝はさらに突き進みルイズが定めた巨木を貫く。 まず、幹に穴が開いた。 光は穴を押し広げ、内側から巨木を崩壊させていく。 幹の半分が塵となったとき、光の中には青い宝石が浮かび上がってきた。 「捕らえた!レイジングハート」 「Sealing form, set up」 青い宝石はジュエルシード。 捕らえてしまえばもう離さない。 レイジングハートはそのための形に姿を変える。 「リリカル、マジカル。ジュエルシードシリアル2 封印!!」 ジュエルシードは青い軌跡を描き、流星となってレイジグハートに吸い込まれる。 「Sealing.Receipt Number Ⅱ」 レイジングハートから放たれる光は力を弱め細くなる。糸のように細くなった光が消えるのにあまり時間はかからなかった。 ジュエルシードの力を失った木々は町を覆い尽くすのを止め、光となってはじけ飛ぶ。 傘のように町を覆っていた枝葉は消え、大通りが姿を現していく。 その先には美しいトリステイン城が見えた。 前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2245.html
艦船フリーデン内 休憩室。 大きなソファーに観葉植物が置かれた質素な作りのこの部屋で、ウィッツとロアビィの雇われ組は休憩をとっていた。 ロアビィはを何か考えているのか、壁に寄り掛かって難しい顔をしている。 ウィッツはウィッツでそれを全く意に介さず、つまらなそうにソファーに寝そべっていた。 「おかしいとは思わない?」 ふと、静寂を切ってロアビィがウィッツに話し掛ける。 「何がだよ?」 「ジャミル・ニートといえば、この世界じゃかなり名の通ったバルチャーだろ? そんな奴が実は時空管理局の人間で、『提督』なんて大層な役やってる超エリートと来たもんだ」 「……そのジャミルが、あんな小娘一人に血眼になってるってことか?」 「ご名答」 起き上がり様にウィッツはロアビィに顔を向ける。 実を言うと、ウィッツも少しだけティファの素性が気になっていた。 名目上二人への依頼は『船の護衛』だが、ジャミルから託された真の依頼は『ティファ・アディールの護衛』 しかも仕事は護衛だけだというのに給金は破格。 何故ティファという娘にそこまでこだわるのだろうか。 ウィッツには皆目見当もついておらず、それは話を始めたロアビィも同じだった。 「それにあんなに強そうな局員の方々連れてるのに、俺達みたいなフリーの魔導師雇うのも解せないんだよねぇ」 「裏があるってか?」 「ま、そういうこと」 「……ジャミルが何を考えてるか知らないが、俺には関係ねぇや」 理由を知った所で報酬を貰ったら即さよならだしな、と付け加える。 契約云々以前に、ウィッツは時空管理局と関わりたくないという強い思いがあった。 時空管理局の管理下に置かれたアフターウォーでは法が施行されている。 殆ど飾りに近い法とはいえ、バルチャーを営むにはその法律に則って管理局の許可が必要になるのだ。 しかし質量兵器の使用禁止や魔導師ランク取得などバルチャー認定基準がこの世界の住人にとっては厳しい為、ほとんどのバルチャーは無許可で活動をしている。 ウィッツも認定手続きが面倒だという理由で無許可バルチャーをやっており、時空管理局と行動を共にしている今現在もかなり居心地の悪い思いをしているのだ。 触らぬ神に祟り無しとでも言わんばかりに、ウィッツは再びソファーへ横になった。 そんなウィッツを見てロアビィが呆れたような表情を浮かべる。 「そいつは残念。彼女の秘密がわかれば、それをネタにして儲け話にでも」 「儲け話だぁっ!?」 完全に冷えたと思われたウィッツの態度が急速に加熱した。 ソファーから飛び起き、ロアビィにズイと詰め寄る。 金が絡んだ途端に豹変したウィッツの態度に驚きを隠せないロアビィだが、場所が場所だけに焦りを感じた。 「し、しーっ! 声が大きいよ。誰かが聞いてたらどうすんの?」 「聞いていたが、どうする気だ?」 ハッと口を抑えるが時既に遅し。 後ろから痛い程視線が突き刺さる。 目の前のウィッツの表情が引き吊っているのを見ても、後ろにいるのは話しを聞かれたら相当不味い人間だと言う判断はついた。 ロアビィは恐る恐る後ろを振り返る。 そこにいたのは怖い顔をした鬼……ではなく、腰に手を当てたシグナムとサラだった。 「全く、偵察に行くと呼びに来てみれば。油断も隙もあったものではないな」 「い、いやー……これはその、ちょっとした出来心で……」 「とにかく、キャプテンに報告します」 「ちょ、ちょっと待った!」 ロアビィは去り行くサラの腕を慌てて掴み、自分の方へと引き寄せる。 ジャミルに知られれば報酬を貰う前に追い出される危険さえあるのだ、かなり必死である。 しかしサラは煩わしそうにロアビィを睨み付け、捕まれた腕を振り払う。 「言い訳はキャプテンの前でどうぞ」 「怒ると、素敵な顔になるね」 「この状況でよくそんな口が利けたものだな」 身が危ないと言うこんな時まで口説き文句は忘れない。 そんなロアビィに呆れ果てるシグナムだが、サラは対照的に薄っすらと頬を染めた。 しかし厳しい表情が崩れることはなく、またすぐに部屋の外へと歩みを進める。 その時、またもロアビィの手がサラの腕を掴む。 「おい! 待てって言ってんだろ!」 「ちょ、ちょっと! 放して!」 「キャプテンキャプテン言ってるけどさ、あんたらだって何も知らされずにこんな偏境世界まで来てるんだろ!?」 「そっ、それは……」 確信を突く一言に今まで厳しかったサラの表情が一変した。 目を逸らし、ばつが悪そうな顔でうろたえている。 ロアビィはサラの腕を放し、今度は打先程とって変わった優しい表情を見せた。 「こっちだって命張って商売してるんだ。……せめて、あのティファとかいう娘のこと、知りたいと思うんだけどね」 「そ、それは……」 「シグナムさんもそう思わない?」 「全く思わんな」 即答。 シグナムにも自慢の話術で賛同してもらおうと企てていただけに、思わずロアビィは肩を透かしを食らう。 「私は主はやてを信頼し、主はやてが信頼したジャミル提督に全幅の信頼を寄せている。そのジャミル提督の事だ、何か考えがあってのことなのだろう」 「これは、見上げた忠誠心で……。でも、こちらとシグナムさんみたいにキッパリ割り切れるような性格してないんでね」 ね? とサラに微笑みかけるが、彼女は浮かない顔のまま何も答えない。 それはシグナムのように無償でジャミルを信用出来なかったことへの自己嫌悪によるものか。 はたまた、副官である彼女に何も教えてくれないことへの寂しさか。 結局ロアビィの言葉に何も返せぬまま、サラは無言を貫き続けていた。 ガロードがティファを連れ去ってから数時間。 二人は逃げ込んだ森の中で焚き火を前に並んで座っていた。 木々に囲まれた森の中だけに、月の明かりは入って来ない。 揺らめく炎の明かりだけが二人の顔を照らし出している。 「ティファ。君って、あいつらに捕まるまではどこにいたんだ? それに、あの不思議な力は?」 ティファに話し掛けながら、ガロードは焚き火の中へ拾ってきた小枝をくべた。 だが、ティファは答えない。 沈黙の中、枝の爆ぜる乾いた音だけが暗い森の中に響く。 「魔法、じゃあないよな? もしかして、前の戦争の時にいたっていう超能力者って君みたいな人だったのかな?」 再びガロードはティファに問う。 だが、やはりティファは答えなかった。 上空で透き通った風が吹き、頭上から木々がざわめく音がする。 雰囲気も手伝ってかその音は非常に不気味に聞こえた。 「なぁ、ティファ。黙ってちゃ何もわからないよ」 焚き火の暖かな光を眺めながらポツリ呟く。 そして沈黙が三度二人の間に落ちるかと思われた時だった。 「私は」 「え?」 殆ど自分からは何も喋らなかったティファが、ガロードに話し掛けてきたのだ。 軽い驚きに顔を横へ向けると、ティファと目が合う。 吸い込まれそうな紺碧の瞳がこちらに向けられていた。 「私は、あなたを知りたい……」 「ティファ……うん。わかったよ」 ガロードはティファからの意外な質問を嫌な顔一つせず快諾した。 気持ちの何処かで、ティファのことも知りたいが、自分のことも知っておいて欲しいと思っていたのかもしれない。 視線を再び焚き火の方へと戻し、ガロードは語り始めた。 「俺が生まれたのは、ちょうど戦争が終わった年だった……」 親父は軍に籍を置く技術者だったけど、戦争で死んじまった。 物心ついた頃って、まだめちゃくちゃだった。 太陽なんて出てないし、ずっと冬みたいだった……。 なんだかんだで、友達も半分くらい死んじゃったし。 やっと春が来るようになって、俺は時空管理局の技師になろうと思ってたんだ。 親父の血を継いだらしくって、昔っからそういうのが得意だったから。 それに管理局なら才能次第で子供でも雇ってくれるし。 でもある日、町は流れの魔導師の一団に襲われて……。 酷い有り様だった、ホントに……。 俺、昔から魔法の素質だけは全然なくてさ、何にも出来なかった……。 だから、そんな俺が助かったのは奇跡だった。 いや、あの時、俺は一度死んだんだと思う。 「……へっ、それでふっ切れちゃってさ。今みたいなお仕事になっちゃったってわけ」 「悲しい時代……」 「えっ?」 「思い出も、悲しい……」 そっと、ティファが自分の手をガロードの手に添える。 手自体は、少し冷たい。 しかし、何処か温もりを感じさせるその感覚にガロードの心は解きほぐされてゆく。 「私も、独り……」 「ティファ……」 ガロードは再びティファの瞳を見つめた。 先程は綺麗だと感嘆しただけだったが、今度は少しだけ違う。 ガロードの過去を知ったからか、深い悲しみの色がそこにはあった。 涙など一滴も零れ落ちていないのに、悲しみを感じさせる深い瞳。 その不思議な色に、ガロードはただただ見入っていた。 「暖かい、手……」 「え? ……うぇっ!? うわぁっ!!」 今更ティファに手を握られていることに動揺し、ガロードは慌てて手を離した。 気恥ずかしいやら嬉しいやら、思わず体が縮こまってしまう。 もちろん顔は沸騰したように赤くなっていた。 それが不思議なのか、ティファは小首を傾げる。 だが、次の瞬間その表情が強張った。 『Emergency』 「うわぁっ!?」 GXの警告と同時にティファがガロードを押し倒した。 突然の出来事に目を見張るガロード。 が、目の前を魔力弾が通過し、背後の森に着弾した瞬間全てを悟った。 自分達はまたも襲撃されていると。 「だ、誰だっ!?」 魔力弾が飛んで来たであろう方向を警戒しながら凝視する。 木々の間に魔力の光が見えた。 それはゆっくりゆっくりとガロード達の下へ近づいてくる。 森の中から出て来たのは一人の女バルチャーだった。 そして光は女の持っていたデバイスの魔力刃だと分かる。 「フフフ。お宝を見つけたよ?」 ガロード達を見つめ、女バルチャー――ヴェドバは妖しく微笑んだ。 魔力光が照らすその笑みは、背筋が凍るほど気味が悪い。 「さようなら、坊や達……」 弱者への慈悲でも掛けているつもりなのだろう。 そう囁くとガロード達に掌を向け、拳大の魔力弾を生成した。 GXを起動させようとするガロードだが、ヴェドバが魔力弾を撃つ方が早い。 ヴェドバがそのまま魔力弾を二人に放とうとした刹那。 ヴェドバが出ていた方とは全く違う方向から魔力弾が飛んで来た。 魔力弾はヴェドバとガロードの間に着弾し、凄まじい砂煙が両者を分かつ。 「なっ! 同業者かい!?」 「い、今だ! GX、行くぜ!!」 『Drive ignition』 砂煙の中、すぐさまティファを背に隠れさせガロードは叫んだ。 同時にガロードの体が光に包まれる。 僅か数瞬で光は弾け、バリアジャケット姿のガロードが姿を現した。 光が弾けた衝撃で立ち上がっていた砂煙も晴れる。 だが、そこには目を疑う光景が広がっていた。 「こっ、これはっ! なんて数の魔導師だ!?」 前から、右から、左から。 裕に50は超えるバルチャー達がガロードを狙っていた。 正確には、ガロードの持つGXを。 アフターウォーの大部分である闇を生きる人間は、何もバルチャーだけではない。 情報屋という人種もこの世界において幅を利かせているのだ。 二人が森へ逃げ込んで来た時に茂みから二人を観察していた人物もそんな情報屋の一人。 ガロードは運悪くもGXを所持している所を見られ、バルチャー達に広められてしまったのだ。 「くっ! 渡してたまるかぁっ!」 「うわぁっ!!」 『Round shield』 商売敵の登場に焦ったヴェドバがガロードへ襲いかかった。 辛うじてGXのオートガードにより魔力刃を防ぐ。 しかしいくらデバイスが高性能でもガロードは魔導師として素人だ。 GXに頼り切りで生み出したラウンドシールドは本来の強度の半分にも満たない。 貧弱な障壁はヴェドバの魔力刃によって火花を散らしながら着実に罅を入れられてゆく。 「フッフッフッ……もらったよ!!」 「まだ……まだぁ!!」 『Rifle form』 ガロードの叫びに呼応するようにGXが魔力の光を纏った。 操縦桿の姿は見る見る内に変わってゆく。 光が晴れた時、ガロードの手の中にあったのは白いライフル銃だった。 障壁を維持したまま銃口をヴェドバに向ける。 「ふんっ! 障壁の越しに狙ってどうするつもり」 「食らえ!!」 『Shield buster』 次の瞬間、勝ちを確信していたヴェドバの鳩尾に拳大の魔力弾が直撃した。 障壁として利用していた魔法陣を魔力構築に利用したのだ。 ヴェドバの余裕に満ちていた表情は一瞬で苦痛に歪む。 「がはっ!!」 肺からすべての空気が吐き出されたような錯覚に襲われながら吹き飛ばされるヴェドバ。 そのままの勢いで木に激突し意識を失った。 素人の放った弾とはいえ、ほぼ零距離で射撃魔法を食らったのだ、無傷で済むはずもない。 「よ、よし、まずは一人……うわああぁ!!」 ヴェドバを退け一安心……とは、他のバルチャー達が許さなかった。 同業者が倒れたのを機に、周りで様子を見ていたバルチャー達が一斉にガロード達に攻撃を開始してきたのだ。 罅の入ったラウンドシールドが雨粒の様に飛んでくる弾を防ぐが、いつ消滅してもおかしくない。 (くっ! これじゃあいくらガンダムでも……!) GXを強く握りしめ、反撃できない歯痒さを押さえつけるガロード。 これだけたくさんのバルチャーに囲まれれば、負けは目に見えている。 それに人数も去ることながら、相手は場数を踏んだバルチャー達。自分は初心者。 絶望的だ。 もしガロード一人であったならば、何が何でも逃げようとしていただろう。 「……って、弱音吐いてる場合じゃねぇよな!」 しかし、今のガロードは一人ではない。 守りたい存在が自分のすぐ傍にいるのだ。 有りっ丈の気合いを籠め、ガロードはライフルフォームのGXの銃口をバルチャー達に向けた。 「こんなところで死んでたまるかっ!」 狙いも付けずに引き金を引く。 人数が人数だけに狙いが定まらずとも弾は当った。 「死ぬもんかっ!!」 無我夢中になって引き金を引く。 魔力弾が放たれる度にバルチャーは一人また一人と倒れていった。 「死なせるもんかあああああっっ!!!」 とにかく一人でも多く倒し活路を開く。 自分の後ろに隠れているティファを守るの為に。 ガロードは引き金を引き続ける。 (ガロード……) 10人ほどのバルチャーがガロードの射撃によって気絶した頃。 ガロードを守っていた障壁についにガタが来た。 度重なる攻撃に耐え切れなくなったラウンドシールドは砕け散り、魔力弾の直撃がガロードを襲う。 「うわぁぁぁっっ!!」 バリアジャケットの強度があったお陰で痛みは耐えられる位だが、衝撃は緩和できない。 必死にその場に止まり反撃に出ようとするが、思ったように体が動かないことに気がつく。 慣れない魔力弾の連射にガロードの精神も限界を迎えようとしていたのだ。 「はぁ、はぁ、はぁ……!ジ、GX!」 『Round shield』 少しでも時間稼ぎをとなけなしの魔力で再び障壁を構築する。 が、構築された障壁は点滅し、今にも消えそうなほど頼りないものだった。 これが消えれば、本当にガロードには打つ手がなくなる。 「く、くっそぉ……これまでか………?」 「ガロード」 「えっ?」 ガロードが今度こそ諦めかけたその時、彼の背に隠れていたティファが口を開いた。 命の危機が迫っているというのに、彼女の声は落ち着きを放っている。 「あなたに、力を…」 「力? 力って一体……?」 ガロードが聞き返す声も聞かずティファは不意に目を閉じた。 何かを感じているのか? 理解に苦しむガロードだったが、変化はいきなりやって来た。 『ニュータイプによるシステムロック解除確認。サテライトシステム起動』 GXが告げた瞬間、ライフルフォームだったGコンはデバイスフォームへと戻った。 「な、なんだ!?」 『Satellite form』 「うわぁ!?」 変化はそれだけでは終わらなかった。 再びGコンが変形し、小型画面と透き通った緑のレンズ部が現れる。 更に発動させていない筈のリフレクターウイングの翼までもが出現。 極めつけは、ただ背負っているだけだった巨大な砲身が稼働し、ガロードの右肩を陣取ったのだ。 連続する変化について行けないガロードの前に、今度は空間モニターの画面が現れる。 そこには細かな文字とともに、こう記されていた。 『SATELLITE SYSTEM GX-9900 NT-001』と。 「サテライト…システム……? これが、その力なのか?」 その問いに小さく頷くティファ。 元の性格の為だろうか、それとも例の不思議な力で勝利を確信しているのだろうか、表情に不安や焦りは見て取れない。 しかしガロードにとっては些細なことだ。 諦めるくらいならとGXを強く握りしめた。 「よぉし……行くぜっ!」 『フラッシュシステム起動。メインシステムとの魔力リンク接続。初回ユーザー登録を行います』 丁度その頃。 ティファの捜索を再開したフリーデンが、今まさにガロード達が戦闘をしている森へ近付いていた。 戦闘と思わしき光を見つけ、もしやガロードではないかと疑いを持ったからだ。 守護騎士一同と雇われ組は偵察に行っているため、ブリッジには緊急時に襲撃できるようはやてが待機している。 「キャプテン、そろそろ戦闘区域に……あら?」 「どうしたですか?」 管制の手伝いをしていたリインがサラの疑問符を浮かべた声に反応する。 「あ、いや、戦闘中だと思われる魔導師一体の魔力値が規則的に上下しているの。どこかと通信でもしているのかしら」 「なに!? まさかっ……!」 「? ジャミル提督?」 「至急偵察に出ている守護騎士達を呼び戻せ!!」 「は、はいです!!」 様子が急変したジャミルに驚きつつも、リインはすぐにシグナム達と通信を始めた。 ジャミルは落ち着きを失い、体を震わせながら拳を握る。 脳裏に過るのは15年前の悪夢。 (やめるんだ! ティファッ!) 強く念じるジャミルだが、頭を駆け巡ったのは激しいノイズだけだった。 同時に、横にいたはやてが月から伸びる一本の光を視認する。 「なんや、あれ……?」 『ユーザー登録完了。魔力受信用ライン精製』 GXを銃を撃つように構えると、月から伸びてきた魔力ラインがレンズ部に直結した。 空間モニターの内容が文字から射撃照準へと変わり、ガロードの狙いと照準の中心がリンクする。 「次っ! 4.03秒後に……月の魔力!?」 「……来ます」 ティファの言葉の直後、膨大な月の魔力が魔力ラインを通してGXへと流れ込んできた。 同時にGX内蔵された小型画面にリフレクターウイングと全く同じ形のケージが現れ、魔力のチャージ量を逐一表示する。 ガロードの背のリフレクターウイングも更なる輝きを放ち、それに怯んだバルチャー達は思わず攻撃を中止した。 歴戦の勘から逃げ出す者も少なくない。 魔力を受けているガロード自身も、デバイスから伝わる魔力の強さにGXを握る力が強まる。 『ライン精製及び受信成功。チャージ完了までのカウントダウンを開始します』 「キャプテン! 例の対象魔力値が大幅に上昇しています!!」 「くっ! ティファよ……!」 ノイズと闘いながらティファに呼びかけるジャミルだが、返答は全くない。 遂には耳から鮮血が垂れ出してきた。 「は、はやてちゃん……」 「誘拐事件は起こるわ月からレーザー光線が降ってくるわ……今度は一体何が起きるって言うんや……」 不安げな表情を浮かべて近づいてくるリインを軽く抱き寄せ、はやては深く溜息をついた。 しかし、不安を抱えているのははやても同じだ。 ジャミルの只ならぬ様子を見ていれば、これから何が起こるのか想像がつかなくても恐怖を掻き立てられる。 何かとんでもないことが起こる。 フリーデンクルー全員が緊張に包まれた。 『Three』 ――秩序の崩壊したこの世界にあって、頼れるのは己の力だけである。 生きるためには、戦わねばならないのだ。 確かに戦争は終結した。 だが、一人一人の戦争は、まだ終わってはいなかった。 『Two』 だから人は力を求めた。 己の欲を満たすため、己の大切だと思うものを守るため。 ただ我武者羅に力を求めた。 手に入れた力は争いを招くと知っていて、それでも人は力を求めた。 そして、人が求めた力によって…… 『One』 悪夢は再び蘇る―― 『Count zero』 「撃つなあああああああああああああ!!!」 「行けええええええええええええええ!!!」 『Satellite cannon』 奇しくも、ジャミルの叫びとガロードが引き金を引くのは同時だった。 瞬間、サテライトキャノンの砲口から眩い『光』が噴き出す。 噴き出した『光』は一本の巨大な束となり触れたもの全てを飲み込んでゆく。 草花が、木が、暗闇が、人が、全て例外なく。 『無慈悲』という言葉が最も当てはまるのだろう、その光の前には如何なるものも抵抗を許されなかった。 「うああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 そして光の爆心地であるガロードの視界も光に包まれてゆく。 まるで自分の体が消えてゆくような感覚。 広がってゆく無音の世界。 目の前の現象を全く理解することが出来ず、ガロードはただ叫ぶしかなかった。 ――ティファの異変に気付かずに。 かくして、森は数分も経たないうちに光に溶けた。 強い恐怖のみを感じる、死の光に。 『GX-9900 ガンダムX』 15年前一つの世界を滅ぼしかけたデバイスの名である。 ―PREVIEW NEXT EPISODE― 復活したサテライトシステムにより、多くの人間が死に、ティファの心は深く傷ついた。 時空管理局の精鋭達により捕えられたガロードは、GXを奪われ監禁されてしまう。 そして他方では、大いなる悪意が静かに動き始めていた。 第三話「私の愛馬は凶暴です」 戻る 目次へ 次へ